一番古い記憶

日記を書きたいと思っても何も思いつかないことはよくある。

心の中にもやもやとしたものは本当に手を動かさないと出てこない。

そのトリガーとしてはてなの提供してくれるお題と言うのはいいものだなと思った。

 

世界には色々なものがあり、色々な考えがあり、色々な楽しみがある。

そのすべては構造として同じ形を取っているような気がする。

サッカーも野球もアニメも将棋も通ずる考えと言うのがどこかにあるようなそんな気がしている。

表現の仕方は自由で、一つの思いというものが芯としてあるような感覚だ。

 

だから心の中に横たわるもやもやはお題という表層で覆うことで出せるのではないか、

はてなのお題を便利だなと思ったのはそういう理由だ。

 

自分はおそらく記憶力が非常に弱い。

人の名前も覚えられないし、過去の思い出とか記憶というものもあまりない。

そういった中で一番古い記憶にさかのぼる。

 

昔マンションに住んでいたとき、小学校の頃よく同じマンションの子どもと遊んでいた。

それは鬼ごっこだったり、徒競走だったり、ドロケイだったりあまりしっかり定まっていないが、何にせよよく体を動かしていた。

そんな中で、何があったかも覚えていない、どうしてそうなったのかも覚えていない。

ただ人に向かって「ばか!」と大きな声で叫んだことを覚えている。

 

これは凄く強い記憶で、何故ここまで自分の中に残っているのか分からない。

それほど嫌なことがあった記憶はない。

ただ、自分が人に向かって馬鹿!と敵意をむき出しにした発言をしたその事実。

それだけが自分に強く残っている。

 

後にも先にも人に向かって敵意をむき出しにして叫んだ記憶はない。

 

あの日、自分に何があったのか、それは古い記憶にまみれもう残っていない。