新しいものたち

部署に新人がやってきた。

これは凄くうれしいことだ、二年目の自分には初めての後輩ということになる。

 

昔から先輩と仲は良くならないが、後輩とは仲良くなりやすかった。

先輩と仲がいい、後輩と仲がいい、人によって色々あると思うが、

自分の予想では基本的に家族構成、兄弟構成によるものが大きいと思っている。

弟がいるなら、後輩が得意、末っ子なら年上との付き合いが特に。

とても普通の簡単な考え方だ、自分には弟と妹がいるあたりもこの辺の感覚に拍車をかける。

 

ただ、周囲の印象としては自分は周りに気を付かない、自分本位な一人っ子という印象らしい。

もう最近は周囲の自分の評価はあまり気にしないことにしている。気にすると、僕は本当にどうしようもないくず、で周りに迷惑をかけるだけの存在であるということを直接的に間接的に少しずつ自覚させられていくだけの泥沼だ。

 

話が逸れた、いつも思いのままだ。そう後輩が来るんだ。

僕は後輩にやさしくしてあげたい、ここまで苦しんでいる僕と同じものを歩ませたくない。

そして少し予想している、きっと彼らは別に僕が何をしても、しなくても同じような運命は辿らない。普通に生きていける。何故僕はこんなに苦しんでいるのか、誰がおとしいれたのか、一人で飛び込んだのか、何もわからない。

僕はただ彼らに自分の辛さを訴えて、救ってくれと言うみじめな存在ということを気づかれないように頑張るだけで終わってしまいそうだ。

それは凄く悲しい、でもそうなってしまうんだろう。

 

そんな予感がする。